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zoom RSS 親切なクムジャさん

<<   作成日時 : 2007/08/20 12:23   >>

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最近になって韓国の映画も見るようになったあんずです♪
ほとんどDVDのレンタルで見るんですがね。
韓流ブームが到来して早数年。
ドラマから火がつき、映画も随分と知れ渡るようになりました。
日本のおばちゃんパワーでペさんは大スターです。
でもあんず的にはクォン・サンウの方が好ましいです♪



2005年公開の韓国映画。
親切なクムジャさん。
主演はイ・ヨンエ。

無実の罪で刑務所に13年服役したイ・ヨンエ演じるクムジャさん。
刑務所内では「親切なクムジャさん」と皆から呼ばれている。
「クムジャ氏、クムジャ氏」と作品予告の中で呼ばれているのが印象的。
そんなクムジャ氏、刑務所仲間の為に一肌も二肌も脱いじゃうんですが
実はそれは計算の上でのこと。
実際は親切でもなんでもないんです。

服役したその時から
真犯人への復讐に心を燃やして
その布石の為に周囲の皆に笑顔で親切を施していたのです。

笑顔でみんなの為に尽くすクムジャ氏。
時には信じられないことまでしちゃいます。
自分がされたらめちゃ怖いよーと思えることまで。



服役後、彼女はガラッと印象を変えます。
復讐モードに切り替わったのでしょう。
次のステップへと駒を進めていったのです。
それを象徴するかのように服役後のクムジャ氏のまぶたには
不自然なほどの赤いアイシャドーが塗られています。
アイシャドー以外にも作中赤いものが度々目に触れます。
(きっと意図なのでしょう)

服役中お世話になった神父さんが、出所する日に
刑務所の前まで迎えに来てくれました。
自分の胸に飛び込んでくることを期待していた神父さんに
クムジャ氏はあっさり
「余計なお世話だよ」と言い放ちます。
さらっとその場を後にします。
この時が復讐モードスイッチオーン!の時と思われます。



クムジャ氏には復讐の他にやらなければならないことがありました。
自分の子供との再会。
服役したおかげで子供を育てることができず、養子に出されていました。

クムジャ氏には得意なものがありました。
それはケーキ作りです。
とても綺麗なケーキを作ります。お見事です。
復讐というものに執念を燃やす女性が作るものとは思えないほどの美しさ。
復讐。そして綺麗なケーキ。
相反する2つの物のコントラストがクムジャ氏という人間像の複雑さを物語ってます。

子供に会うことを果たし、そしてパティシエの職に就き、
クムジャ氏は刑務所仲間と手を組んで真犯人へと近づきます。
刑務所仲間をここで動かすためにあの手この手で
皆に施しを繰り返していたんです。
真犯人と結婚した仲間もいました。
ここまでするのか?と思いました。
ここまでしてやるほどの親切ってなんだよ、と考えちゃうんですが
クムジャ氏には何か特別なものをみな感じ取っていたのかもしれません。
親切にしてやったんだからあたしの頼み聞けないわけじゃないだろ、と
まるで沈黙の脅迫のようなものを感じてたはずです。



クムジャ氏の行動はとても順立てて行われました。
まず自分の無実を被害者の遺族へ知らせる。
遺族に真の犯人を教える。
真の犯人を連れてくる。
この流れの中で復讐心に蝕まれたクムジャ氏の痛い思いが見え隠れします。
遺族を呼んだ時に当時の刑事も呼ぶんです。
そして遺族へ真犯人への復讐を促すのです。
この復讐がとても怖い。
目には目を、の精神です。
皆それぞれナイフや斧、凶器になるもので真犯人に襲い掛かります。

真犯人を捕まえていればクムジャ氏が逮捕された後に
新たに被害にあわずに済んだ人間もいたのです。
野放しにした結果、数多くの被害者を出してしまった。
その責任を誰かに伝えたくてあるいは押し付けたくて
当時の刑事も呼んだのでしょう。
刑事は何も出来ません。復讐はいけないことだと
遺族を前にして言えないのです。

遺族の復讐を見届けたクムジャ氏。
自分のすべきことを達成させました。
けど、彼女の心の中には達成感なんて微塵もありませんでした。
罪を犯した真犯人を許せなかった、
その罪を自分になすりつけた、
子供とも離れ離れになった、
これ以上の苦しみはないと思い、
復讐を決めた。成し遂げたけど満足はしなかった。
ラスト、彼女は真っ白なケーキに顔を突っ込んで泣きます。
「真っ白な心で生きなさい」
子供に向けたメッセージです。
復讐を果たして初めて気づく自分の心の闇。
真っ白でまっさらな心で生きていって欲しい。
自分のようにはならないで欲しいという母親の切実な願いです。

復讐ってなんでしょうね?
ここまではいかなくても仕返しなんて言葉はありふれています。
大なり小なり、同じことなんでしょう。
仕返しに心を費やすな、そこが大義なのだと思いました。



この作品でイ・ヨンエは一皮向けた女優さんになったと思います。
演技が素晴らしい!
復讐心を顔で表現する時人はどんな顔になるんだろう?
イ・ヨンエは作中、般若のような恐ろしい表情を見せます。
笑っているのか、泣いているのか分からないような。
多分どちらの感情もあったんだと思います。
恐ろしすぎるその表情はイ・ヨンエではなかったです。
チャングムの誓いやJSAに出てくる彼女ではなかったです。
強い復讐という感情を表現したんだと思います。

この作品日本ではR-15指定、韓国ではR-18指定を受けています。
暴力的なシーンが多いし、また復讐というものを題材にしているので
仕方ないと思うのですが。
それでもご紹介したい作品でした。

韓国映画なかなかいいじゃない、と感じる1本でした。
しかし「復讐」という文字を打ちすぎて
ちと具合が悪い。
うっ・・・。


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NO.141「親切なクムジャさん」(韓国/パク・チャヌク監督)
イ・ヨンエはきわめて貪欲に、 複雑なクムジャさんを呑み込んだ! ...続きを見る
サーカスな日々
2007/09/19 22:15

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